白ぶどうとマスカットの違いはあるのかないのか、
見た目が似ているので、だいたい同じと思っている人も多いはず!
巨峰とかデラウェアとか皮が紫色のぶどうでなければ、
見た目は白ぶどうもマスカットにも違いはなさそう。
ですが、紫色のぶどうだって皮をむけば、
白ぶどうとマスカット同じような果肉ですよね。
この記事では、味もぶどうならほぼ同じと感じている人に向けて、
白ぶどうとマスカットの違いの定義は何か、
品種で分類があるのか、シャインマスカットは同じなのかなど
見分け方と調べたことをご紹介しています。
白ぶどうとマスカットの違いの定義は?
白ぶどうとマスカットの違いの定義は、微妙に見た目や香りにあり、
素人からすると一見同じように見えるので紛らわしいです。
白ぶどうとマスカットは、どちらもブドウの品種の一種ですが、
見た目や味と香りなどの特徴が微妙に違っているとのこと。
わかりやすい特徴として、
白ぶどうは果皮が緑色や黄緑色で果肉が透明で白いもの。
マスカットは、果皮が黄色や緑色や赤色を帯びていて、
果肉はやや黄色味がかっているものが中心で、
マスカットの名前の通り、独特の甘い香りがあるものが特徴なんですね。
白ぶどうとマスカットの品種は同じ?
白ぶどうの品種は、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、
リースリングなどがあり、それぞれ違った味わいを持っています。
マスカットの品種には、アレキサンドリアン、ゴールデン、
ムスカデルなどがあり、香りや甘さが違っているのが特徴です。
見分け方としては、果皮の色や果肉の色から判断することができますし、
マスカットなら独特の香りからも見分けることができます。
ただ、マスカットにも品種によって香りに違いがあるので、
一概にはいえないこともあるようです。
白ぶどうとマスカットやぶどう全般の分類方法は?
ぶどうはいろいろな品種があって、
特徴に応じて分類する方法がいくつかあるので解説していきますね。
日本では60種類以上のぶどうが生食用として栽培されていて、
黒や赤に分けられるぶどうには、多くのポリフェノールが含まれているので、
味わいに渋みやえぐみがあるのが特徴です。
【用途による分類】
ぶどうは食用に適した種類と、ワインやジュースなどの
加工用に適した種類に分けることができます。
食用に適した品種は、甘い味わいが特徴的なものが多くて、
加工用に適した品種は、果汁が多くて酸味が強いものも多いです。
【色による分類】
ぶどうは、果皮の色によって白ぶどうと赤ぶどうに分けられ、
なんと黒ぶどうという分類もあり!
黒ぶどうといっても驚くほどでもなく、
黒ブドウは果皮が黒い色をしたもので、
身近なものだと巨峰やデラウエアになりますね。
【産地による分類】
ぶどうは産地によって品種が違うので、産地による分類も行われます。
例えば、フランスのボルドー地方では、
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロが栽培されていますし、
イタリアのトスカーナ地方では、
サンジョヴェーゼが栽培されているといった具合です。
【味による分類】
ぶどうは糖度や酸度、タンニンの量によって味わいが違います。
甘味が強く酸味が少ないものはデザートワイン、
酸味が強く渋みがあるものはタンニックワインなどと呼ばれますね。
また、品種によって複数の分類方法もあり、単純な分類ばかりでなくて、
複数の特徴を組み合わせて判断することも必要とのこと。
ぶどうの皮の色で分類するのを深掘り
ぶどうの分類方法はいくつかありますが、
やはり皮の色で分ける方法がわかりやすいですね。
ぶどうの皮の色で分類すると「黄緑系」「赤系」「黒系」に分けられ、
それぞれ「白ぶどう」「赤ぶどう」「黒ぶどう」と呼ばれています。
色の違いはアントシアニンという色素の蓄積の違いによって変化します。
ちなみに遺伝子によってアントシアニンの蓄積に違いが出るとのことで、
アントシアニンは視力の改善や眼精疲労の予防なりますよね。
マスカットは白ぶどうの一種?シャインマスカットは?
マスカットは白ぶどうに分類されるので、
マスカットは白ぶどうの一種とされています。
色味での分け方以外にも香りで分類されるときには、
「マスカット香」「フォクシー香」「香りなし」の三種類に分類されますよ。
マスカットは香りで見ると「マスカット香」に分類されますが、
白ぶどうがすべてマスカットというわけではありません。
ややこしくなってきますが、
白ぶどうの中のマスカットのグループがあると思ってくださいね。
マスカットは白ぶどうの一種なので、白ぶどうとマスカットは同じ種類の果物。
シャインマスカットは品種改良をして日本で生まれた品種で、
一般的に白ぶどうに分類されます。
シャインマスカットの特徴は?
シャインマスカットの特徴は、大きくて甘みがあり種がなく、
皮ごと食べられるので近年人気の高い品種なんですよね。
シャインマスカットは、独特のフルーティーな香りがあり、
ブドウの香りに加えて、ライチやメロンなどの香りが感じられます。
香りが強くて香りを楽しむことができるのが特徴です。
シャインマスカットは、果肉がジューシーで糖度が高く、
味わいは甘いのに酸味も適度にあるので食べやすいとされています。
シャインマスカットは、果皮が黄色から緑色を帯びており、
果粒が比較的大きく、丸みを帯びた形状をしています。
果皮は比較的薄く、果肉が透き通って見えることがあります。
シャインマスカットは、日本や韓国をはじめとするアジア圏の栽培が中心。
日本では、ほかのマスカットより比較的高い値段で売られていますが、
8月から9月が旬で最もおいしい時期なので、市場に多く出回ります。
なので、シャインマスカットを安く買いたい場合は旬の時期が狙い目。
香りが良く、甘さと酸味のバランスが良いため、
シャインマスカットを一度食べると病みつきになる人も多いそうです。
一般的な白ぶどうの種類
生食用の白ぶどうだけではなく、白ワインの原料とされる品種もあります。
・シャインマスカット
・ナイアガラ
・マスカット・オブ・アレキサンドリア
・翠峰(すいほう)
・白峰(はくほう) など
・シャルドネ
・リースリング
・ソーヴィニヨン・ブラン
・セミヨン など
世界で栽培されているぶどうの8割ほどがワイン用のぶどうで、
生食用のぶどうの方が少ないとは驚き!
生食用とワイン用で分けられていますが、
生食用のぶどうは大粒で皮の薄いものが多く、
スーパーや青果店でも良く目にしますね。
しかし、ワイン用のぶどうは、
粒が小さく種が大きくて皮が分厚いものが良いとされています。
そのまま食べられないわけではありませんが、
皮が分厚く食べづらいものが多いですね。
白ぶどうとマスカットの違いのまとめ
マスカットが白ぶどう一種だということを解説しましたが、がいかがでしたか?
今まで黄緑色をしたぶどうをすべてマスカットだと思っていた人は、
実はそうではなく、マスカットが白ぶどう一種だとご理解いただけたと思います。
また、白ぶどうのグループでも「マスカット香」がないとマスカットではないので、
小さな違いで別のものに分けられることがあります。
白ぶどうに分類されるマスカットは渋みなどもなく、
すっきりとした味わいなので子供から大人まで食べやすいフルーツです。
たくさん種類があるので旬の時期に食べ比べしてみてはいかがでしょうか。