じゃがいもを切ったら中身が黒いと食べれるか不安になりますよね。
というかちょっと食べたくないなと思ったり、
あらかじめじゃがいもを切って冷蔵庫で保管していたら黒ずんだり、
レンジで加熱したらなんとなく黒くなってびっくりすることもあります。
そんなとき、黒いじゃがいもは捨てたほうがいいのか迷うこもありますね。
黒いじゃがいもだけでなく、中に空洞や茶色い筋があったりすると、
なんとなく食べたくなくなるという人も多そうです。
この記事では、じゃがいもが黒いと食べれるのかどうかと
中が黒くなったり空洞や茶色い筋ができる理由を調べてご紹介しています。
じゃがいもが黒いと食べれる?黒色心腐病(こくしょくしんぐされびょう)とは?
じゃがいもの中が黒いとなんとなく食べたくなくなりますよね…。
ちょっと気持ち悪いので捨ててしまいたくなる気持ちもわかりますが、
すぐに中の黒いじゃがいもを捨てるのは待って下さい!
実は、じゃがいもの中身が黒いのはじゃがいもの生理現象からきているもの。
きちんとした名称もあって、
『黒色心腐病』(こくしょくしんぐされびょう)と呼ばれる現象なんです。
黒色心腐病(こくしょくしんぐされびょう)とは何かというと、
じゃがいもは高温状態になったりすると酸素不足になって、
人間と同じく窒息状態になってしまうんですね。
じゃがいもが窒息状態になるって不思議かもしれませんが、
台風などの大雨で畑に水が溜まるとじゃがいもが水びたしになって、
じゃがいもが水に浸かってしまえば、簡単に酸素不足になるんですよ。
でも、水に浸かったじゃがいもの表面が乾いてしまうと、
外側からは容易に判別できなくなるので、販売されてしまうことも。
ただ、黒色心腐病というのはじゃがいもの生理障害なので、
中身の黒くなったじゃがいもを食べたからと言って、
体に悪いということはないので安心してください。
じゃがいもの中に空洞や亀裂があると食べれる?食べてもいい?
じゃがいもを切ったら空洞や亀裂が入っていたり、
茶色の筋があって、じゃがいもの中が黒いわけではないけど、
なんとなく気持ちが悪いと思うこともありますよね。
じゃがいもの中に空洞や茶色の筋がある現象も菌や病気によるものではなく、
じゃがいもの生理現象から起きるもの。
じゃがいもの中に空洞や亀裂が入るの現象は、
中心空洞症(ちゅうしんくうどうしょう)と呼ばれていて、
じゃがいもが急激に成長したり肥大すると引き起こされます。
必要な栄養素(でんぷん)が中心部まで十分行き渡らないので、
空洞や亀裂ができてしまうんだとか。
中心空洞症(ちゅうしんくうどうしょう)は、センサーで選別もできますが、
まれにセンサーを通過して販売されてしまうようです。
ただ、中心空洞症というのはじゃがいもの生理障害なので、
空洞や亀裂のあるじゃがいもを食べてしまっても大丈夫。
体に悪いということはないですが、舌触りもよくないし美味しくないので、
しっかり空洞や亀裂のある部分を取り除いて食べてください。
じゃがいもの中に茶色い筋があるけど食べれる?
じゃがいもの皮を剥いたら茶色の筋が次々と出てくると、
これは何?腐ってるの?と不安に思ってしまいますね。
実はこれもじゃがいもの生理現象なんです。
じゃがいもが収穫される前に雨が多かったり、急激に気温が上昇した場合、
土の中の水分が多くなりすぎて酸欠状態になることがあるんだとか。
すると、じゃがいもが呼吸できなくなって茶色の筋ができてしまうとのこと。
じゃがいもの中身の薄い茶色の輪っかなら食べても問題ないですが、
美味しくないので取り除いて食べるほうがいいですね。
じゃがいもの芽や皮が緑色になったものは毒?取り除けば食べれる?
じゃがいもから芽が大量に生えている場合、食べるのは避けましょう。
じゃがいのも芽やその周辺には、自然毒である『ソラニン』や
『チャコニン』が含まれているので、体に悪いし危険です。
じゃがいもの芽を取り除かずにそのまま食べると
中毒や腹痛やめまいをひき起こすと聞いたことありませんか。
もし、じゃがいもに芽が生えていたら皮を厚く切り、
芽を根元からえぐって取り除く必要があります。
取り除けば中毒症状は出ないので、安心してじゃがいもを食べられますよ。
また、じゃがいもに太陽や蛍光灯の光が当たると、
皮が緑色に変化してしまうことがありますが、
この緑色になったじゃがいもは要注意!
実は、緑色に変色してしまったじゃがいもの皮の部分って、
じゃがいもの芽よりもソラニンの含有量が多いんです。
ソラニンは加熱しても量が減らないので、
皮付きのままフライドポテトなどにして、
うっかり食べてしまうとちょっと危険なことに!
芽は取り除くという人は多いと思いますが、
緑色の皮への注意は忘れがちかもしれません。
じゃがいもの皮が緑色に変色していたら、
芽と同じようにしっかり取り除いてから食べるのが大切で、
食べてしまうと吐き気や頭痛などを感じる場合もありますね。
【じゃがいもの正しい保存方法】冷蔵庫と冷暗所どっち?冷凍はできる?
じゃがいもは、まるごとであれば長期保存に向いている食材ですが、
切ってしまうとしばらして変色してしまいます。
角切りにしたりスライスしたじゃがいもは、そのまま放置すると黒く変色するので、
水や薄い食塩水にさらすことがポイントです。
酢を混ぜた水にじゃがいもを浸けておいても、黒い変色を防げますよ。
また、じゃがいもは冷凍保存も可能ですが、
水分が抜けてしまうので食感が悪くなってしまうのが難点。
私はできるだけ小さく切って冷凍したり、
茹でたり蒸してから冷凍してマッシュポテトや炒めものに使っていますね。
買ってきたじゃがいもを冷蔵庫で保存している人は、
10℃程度の涼しい冷暗所で保管するほうがいいかもしれません。
じゃがいもは冷蔵庫に入れてしまうと糖の濃度が高くなって、
食材の温度が120℃を超えるような揚げたり炒めたりする調理方法だと、
『アクリルアミド』という有害物質が発生する量が増える可能性があるんです。
アクリルアミドについて神経質になりすぎとか、
気にし過ぎという声もありますが、不安になることもありますよね。
家庭でアクリルアミド減らすためにできる調理方法は、
煮る、蒸す、茹でるなどの水を利用して高温になりすぎない調理方法にすること。
もしくは、電子レンジを使うのもクリルアミドをできにくくする効果が期待できますよ。
なので、冷蔵保存したじゃがいもは、煮物や蒸し物にするとよいですね。
新鮮なじゃがいもの選び方と見分け方
じゃがいもの新鮮なものの見分け方は、
表面がふっくらとして丸みがありシワや傷が無いもの。
表面が緑色ががってなくて、なめらかで凹凸がないものがいいですね。
触ってみて皮が薄く、硬さと重量感があるものがよく、
ブヨブヨしたじゃがいもは、中が腐っている可能性があるので、
見つけたら買うのはやめておきましょう。
じゃがいもが黒いのは食べれる?のまとめ
私は、今まで黒くなったり空洞やきれつのあるじゃがいもは、
気持ち悪くて今まで捨ててしまっていましたが取り除けば食べれると知って、
ちょっともったいないことをしていたなと後悔しました。
でも、じゃがいもを切って中が黒いとびっくりしますし、
空洞や茶色い筋も何となく気になってしまいますよね…。
取り除けば問題なくても、嫌だなと思ったら潔く処分するのもありだと思います。
また、異臭やブヨブヨしていたりするじゃがいもを見つけた場合は、
腐っている可能性が高いので、食べずに廃棄したほうがいいですね。