キャンプやバーベキューなどで使用する炭ですが、
炭の汚れって服や手につくとちょっと厄介ですよね。
炭はほかの汚れよりも粒子が細かいので、
汚れが繊維に入り込んでしまいます。
なので、すぐに水で濡らさずに、
炭を払い落とすことが大切なんです!
この記事では、炭の汚れの落とし方と手順、
応急処置と臭いを取る方法までご紹介しています。
炭の汚れの落とし方【応急処置】
もし、炭が服に付いてしまったら、急いで水で洗い流すのはNG。
最初は濡らしたりはせずに、
できるだけパンパンと炭を叩いて落とすことがポイント。
このとき、炭がついた部分を直接叩くと逆効果なので、
できるだけ汚れた部分には触らずに叩き落としてくださいね。
炭がしっかり叩き落とせたら、
水洗いで汚れを落としていきますが、
そのときに使用する洗剤は固形石鹸が効果的。
ただし、自宅で洗濯できないデリケートな衣類の場合は、
クリーニング店に出すほうがよいと思います。
また、炭の汚れは簡単には落ちにくいので、
繰り返しの作業が必要で、少々時間はかかりますね。
基本の炭の汚れの落とし方
応急処置ができたら、
自宅でもできる炭の汚れを落とす手順をご紹介します。
もし、手に炭の汚れがついていたら、
固形石鹸をよく泡立ててから洗ってみてください。
それでも落ちなければ、
クレンジングオイルでこすり洗いしてから、
石鹸を泡立てて、洗い流してみてくださいね。
使える洗剤
炭の汚れの落としに使用できる洗剤はこちらです。
・台所用洗剤
・重曹
・酸素系漂白剤
・セスキ炭酸ソーダ
・クエン酸
炭の汚れに使える洗剤は、台所用洗剤と石鹸ですが、
特別なものでなくて普段使っているものでOK。
ガンコな汚れには、漂白剤も使いますが、
その場合は、液体タイプの酸素系漂白剤を使用してください。
基本的に塩素系の漂白剤は、
衣類の生地を傷めることがあるので、NGです。
また、洗浄力をパワーアップさせるには、
アルカリ系の『セスキ炭酸ソーダ』と熱湯の利用が効果的。
仕上げには、クエン酸の酸性を利用して、
アルカリ性を中和しておくようにするのがポイントです。
基本のやり方と手順
基本の炭の汚れの落とし方の手順は下記の通りです。
固形石鹸、もしくは台所用洗剤
ブラシか使い古しの歯ブラシ
タオル
洗い桶
ぬるま湯
1.炭を十分払い落としておく
2.ブラシをぬるま湯で濡らし、固形石鹸か台所洗剤をつける
3.炭の汚れ部分をブラシで一定方向にこする
4.汚れがある程度落ちたら、タオルで押さえて汚れを移し取る
5.ぬるま湯(30℃~40℃)ですすぐ
6.通常通り洗濯機で洗ってから干して乾かす
洗濯用のブラシがなければ、使い古しの歯ブラシで代用できます。
ブラシでトントンして汚れが落ちるなら、
その方が服の生地を傷めませんが、
実際は、ブラシでこすらないと汚れが落ちないことも多いです。
そのときは、ブラシを往復させると
かえって汚れが落ちにくくなるので、
なるべくブラシは一定方向に動かすようにしてくださいね。
すすぎは水よりもぬるま湯のほうが汚れ落ちがいいですよ。
また、固形石鹸はどんなものでもよいですが、
青緑色の『ウタマロ』が洗濯には最強です。
私の会社では汚れがよく落ちると評判で、
試しに社内で聞いてみたところ、
女性のほとんどが愛用している石鹸でした。
子どもの泥汚れや靴下洗いに最適で、
値段も安くコストパフォーマンスが良いので、
家庭にひとつあると重宝しますよ。
石鹸で炭の汚れが落ちないとき
石鹸で炭の汚れが落ちない場合は、
重曹と酸素系漂白剤にセスキ炭酸ソーダと熱湯、
仕上げにクエン酸を使っていきます。
重曹ペーストを使う
洗濯はもちろん掃除にも使える万能な重曹ですが、
炭の汚れ落としには、ペースト状にして使うのが効果的。
重曹ペーストの作り方は、
重曹と水を2:1の割合で混ぜて作ってくださいね。
重曹ペーストが作れたら、洗剤代わりに適量を塗布して、
基本の手順と同様に汚れを落としていきます。
30℃~40℃のぬるま湯ですすぐときは、
洗い桶や洗面器で揉み洗いするような感じでいいですよ。
そのあと、軽く絞って洗濯機で洗い、天日干しをしますが、
陰干しの洗濯表示があれば、陰干しをしてくださいね。
酸素系漂白剤を使う
固形石鹸でも重曹ペーストでも炭の汚れが落ちない場合、
汚れの部分にセスキ炭酸ソーダを振りかけてから、
液体の酸素系漂白剤をスプーン1杯程度かけておきます。
アルカリ系のセスキ炭酸ソーダを加えることで、
酸素系漂白剤の力がパワーアップしますが、
このあと熱湯を利用すると、さらに汚れが落ちやすくなるんですよ。
汚れた部分にゆっくり熱湯をかけたら、5分~10分放置。
最後に、アルカリ性を中和させるためにクエン酸水をかけて、
服が傷まないようにするのがおすすめですね。
酸素系漂白剤は衣類に使える漂白剤で、
シルク製品にも使えたりしますが、
素材によっては使用できないこともあるので、
洗濯表示は必ず確認してくださいね。
服や髪についた炭の匂いや煙の臭いが取れないとき消す方法
キャンプにバーベーキューや焼肉などを楽しんだあと、
服や髪に炭の匂いや煙の臭いがついてしまい、
なかなかとれなくて困ったことはありませんか?
服や髪についた炭や煙の臭いの対処法もご紹介します。
服についた臭いの対処
まず、バーベキューやキャンプには、
お気に入りの服は着ていかないか、
着ていたらあらかじめ脱いで、
臭いが漏れないバッグにしまっておくのが一番。
そうはいっても、いくらテキトーな服でも、
服や髪に臭いが残るのは嫌だし、
すぐに洗濯もできないと気になるもの。
そんなときは、服をバサバサと振って、
臭いの粒子をとりあえず振り払うことがおすすめ。
臭いのもとは、繊維や髪に付着した粒子が原因なので、
振り払うだけでも匂いは軽減できるんですね。
出先であれば、振り払うことで応急処置して、
余裕があれば、服を水で軽く湿らせてから乾かすのが有効。
たとえば、霧吹きで服を湿らせたり、
お風呂の湯気を利用して、しばらく湿気を吸わせてから、
外に干すという方法がおすすめ。
お風呂の湯気を利用する方法だと、
水で濡らせないような服にも対応できるので、
カシミヤやシルクのセーターにコート、
ダウンジャケットなどにも活用できますよ。
それでもダメなら、消臭スプレーを持参して出かけたり、
塩素系漂白剤に漬け置きして、臭いを消す方法もありますね。
髪についた匂いの対処
髪の毛についた炭の匂いや煙の臭いは、
髪の表面についた臭いの粒子が原因。
なので、ウェットティッシュか湿らせたハンカチで、
髪をパッティングしたり、髪の表面をなでることで対処できます。
出先で髪が洗えないなら、この方法で対処したあと、
ブラッシングして消臭効果のあるヘアスプレーをすると、
さらに効果的ですね。
ドライヤーで臭いの粒子を吹き飛ばすのも有効です。
ちなみに、濡れた髪のほうが匂いは付きやすいので、
アウトドアのときは注意してくださいね。
炭の汚れがコンロについて取れないときの対処
バーベキューのコンロが炭で汚れるのは、
当然のことなので、あまりに気にしてないという人も多いかも。
でも、ひどい炭の汚れであれば、
軽く手入れしてから保管しておきたいもの。
そんなときは、時間があれば天日干しするのが楽で、
天日干ししたあとは中性洗剤で通常通り洗えばOK。
不思議なことに天日に干すと、
炭の汚れは楽に落とせるようになるんですね。
ただ、1週間程度は天日干しする必要があるので、
時間があるときや天気が良い時期にしかできないという
デメリットがあります。
天日に干す時間がなければ、
バーベキューコンロに重曹を入れてから湯を沸かし、
弱火で10分ほど火にかけたあとで、
半日ほど放置する方法がおすすめ。
重曹の量は、水と重曹1:1が基本で、
酢を少量混ぜても汚れ落ちが良くなります。
重曹を使う方法だと、いきなり中性洗剤で洗うよりも
炭の汚れが楽に落とせるので、ぜひ試してみてくださいね。
臭いを気にする人向けに、
煙の出にくい炭を購入する手もありますが、
煙が出てこそのバーベキューとキャンプのような気もします……。
炭の汚れの落とし方と応急処置のまとめ
炭の汚れの落とし方は、
まず応急処置で振り払ってから、石鹸で洗うのが基本です。
とりあえず、焦って水で揉み洗いするのは、
非効率的やり方になるのでやめておきましょう。
もし、石鹸で落ちなければ、
重曹やセスキ炭酸ソーダに酸素系漂白剤など、
衣類に優しいものから順番に試していきます。
石鹸だけで落ちることも多いですが、
石鹸がないのであれば、台所用洗剤でも大丈夫。
ウタマロ石鹸があれば、汚れ落ちは抜群なのでおすすめです。
また、服や衣類以外についてしまった場合の汚れ落としには、
天日干しや重曹を利用するのが有効。
服についた臭いが気になるときは、服の汚れと同じように、
振り払うことが一番の対策になります。
うっかり、炭の汚れがついてしまったときには、
汚れ落としの参考にしていただければ幸いです。