カスタネットの正しい持ち方をご存知の方は、意外と少ないかもしれません。
なので、いざ子どもに聞かれたりすると青と赤とどっちが上なのかとか、
赤や青など上下で色が分かれている理由はあるのかなど、
教えようとしてもうまく説明できなかったりしますよね。
この記事では、カスタネットの正しい持ち方やどっちが上なのかその理由や
子どもに教えるときのイラストなどについて調べたことをまとめています。
カスタネットの正しい持ち方と理由や名前の由来
カスタネットは誰でも一度は使ったことのある楽器なはず。
でも、子どもの頃から正しい使い方を教えられたわけではなく、
なんとなく使っている人も多いのではないでしょうか。
そんなときに、ふと子どもに尋ねられると困りますよね。
そこで、カスタネットの正しい持ち方や使い方を調べてみました。
まず、カスタネットの正しい持ち方についてですが、
大体教わるのは左手の人差し指か中指にゴムを通す方法。
その理由は、しっかりと手のひらにカスタネットを乗せて、
安定した状態で叩きやすくなるからなんですね。
カスタネットのみの演奏や着脱頻度が低いと
人差し指よりも中指につける方がいいのですが、
ほかの楽器を演奏するためという理由であれば、
ゴムを指に通さずに演奏することもあるようです。
ちなみに、カスタネットの名前の由来は、
スペイン語のカスターニャから来ているといわれ、意味は栗の実。
カスタネットそのものの形が、
栗の実に似ていることから名付けられたと言われています。
カスタネットの正しい持ち方で色はどっちが上でその理由は?
次にカスタネットの正しい持ち方で、
上下があるのか気になっている人は多いかもしれません。
そこで、赤と青のカスタネットで説明していきますね。
赤と青のカスタネットの場合、
内側の突起物が赤側についていることが多いので、
『青を上』に『赤を下』に持つのが基本です。
幼稚園や小学校では、赤と青のカスタネットが一般的ですが、
これは教育用楽器として作られているから。
なぜ赤と青なのかという理由は、
日本では昔から女の子には赤、男の子には青の考え方があって、
その影響ではないかと言われていますが、
はっきりしたことはわかりませんでした。
カスタネットの正しい持ち方は、指を通すゴムがついているので、
ゴムに利き手の中指を通して開いた状態をキープしつつ、
反対側の手で上から叩くのが基本。
カスタネットは叩くだけで簡単に演奏ができるので、
幼児教育には多く使用されている楽器なんですね。
色がついていないカスタネットもありますが、
こちらも突起物を下にして使用すると音が出るので、
赤と青のカスタネットと構造に変わりはないですよ。
カスタネットの持ち方を保育園で子どもに教えるときは?
カスタネットは叩くだけの簡単な楽器なので、
保育園に通っているような小さいお子さんでも
簡単で楽しんで使うことができます。
子どもたちはリズムに合わせてカスタネットを叩くことで、
楽しみながら正しい持ち方をすぐに覚えてくれるでしょう。
カスタネットを使うとき『青を上』に『赤を下』になどと、
毎回一緒にやっていると覚えがよいかと思いますが、
中にはなかなか覚えられない子もいます。
それでも、カスタネットなら大丈夫です。
なぜなら、カスタネットは上下が逆でも演奏は問題なくできるからで、
失敗することが少ないありがたい楽器になりますね。
カスタネットの持ち方で左利きの人への上手な教え方は?
赤と青のカスタネットであれば、右利きの人と同じで、
『青を上』に『赤を下』にと教えれば問題ありません。
カスタネットに色がついていないタイプなら、
『突起物がある方が下』と教えてあげるとスムーズにいきます。
手のひらでカスタネットを叩く程度なら、
左手で持っても上手く音を出すことができますが、
複雑で難易度の高い叩き方をする場合は、
右手に持っていた方が演奏しやすいこともあるでしょう。
ただ、左手に持っている方が叩きやすいとか、
右手のほうが使いやすい人もいると思うので、
無理にカスタネットを持ちかえる必要はないそうです。
カスタネットのかっこいい叩き方ってある?
カスタネットの叩き方について考えたこともなかったのですが、
調べてみたらひとつではなく何種類かあったので驚きましたね。
一番基本的な叩き方は、指全体で叩くやり方で、
子どもなら手のひら全体で叩く方法が一般的。
そのほかには、下記のような叩き方の種類がありました。
- 反対の手を握って叩く
- 人差し指で叩く
- 人差し指と中指で叩く
- 手の甲で払うようにして叩く
- 片手で握る
カスタネットは叩き方を変えることで、
音の強弱をつけたり響き方が変わるので、
曲によって叩き方を変えれば演奏に幅を持たせることができます。
フラメンコのカスタネットの持ち方!ゴムがない場合
フラメンコ用のカスタネットは、
よく見かける赤と青のカスタネットとは違います。
フラメンコで使うカスタネットには、
ゴムがついていないので、紐で両手の親指に固定して使用します。
ゴムがついてないということは、ゴムの反動で開閉するわけではないので、
自分で開く作業を踊りながら瞬時にしないといけません。
音楽やステップに合わせて、両手の親指以外の8本を使いながら、
カスタネットを叩いて軽快なリズムを奏でているのはスゴイですよね。
でも、踊りながらの演奏なので上達するのに時間がかかるそうで、
実は相当な努力があることもわかりました。
カスタネットって簡単な楽器のようですが、
極めるとなると奥が深いものなんですね。